明けましておめでとうございます。新年の鑑定は1/7以降からスタートとなります。
明けましたと言っておいてなのですが、実は推命学的に言えば「年は明けていません」
東洋の干支暦(江戸時代まで生活で用いられていた旧暦)は、太陽の公転に基づく「二十四節気」(にじゅうしせっき)という季節の区分がベースとなっています。
この旧暦・干支暦において1年の始まり、すなわち元旦・新年とされていたのは、春のスタートである「立春」(2/4頃)でした。
つまり、現代の暦と比べると「新年の区切り」は1カ月ズレています。現代人は1/1元旦で新年(巳年)になったつもりでいますが、実際には1月中は旧暦では前年のまま(辰年)です。
本格的に新しい年(乙巳年)の運気に変わるのはだいたい2月以降と考えてください。
太陽の運行に基づく占い、月の運行に基づく占いでは暦が違う
この旧年から新年へ運気が切り替わるタイミングが厳密にいつなのか?については諸説あります。
推命学では干支暦(太陽暦ベース)を用いるので「立春」を起点としていますが、
同じ東洋占術でも「紫微斗数」などは太陰暦(農暦)という「月の運行」に重きをおいた暦を使用しています。太陰暦の元旦はその年々によって大きく移動します。だいたい1月下旬~2月中旬ぐらいのどこかです。
ということから総合して、私自身は厳密に「2/4立春」だけでデジタルに白黒ハッキリと全ての運気が切り替わるというよりも、1月中旬~2月にかけてアナログ式で少しずつ運気が切り替わっていくのではないか?と考えています。
なので、この1月という月については、前の年の古い運気と、新しい年の運気が混在している時節と捉えています。
「年干支の影響」は個人の命式によって全く異なる
年運の「乙巳」はどんな運勢的な影響をもたらすのか?結論から言えば、人(命式)によって全く異なります。
ある人にとっては、地支の巳のほうが大きく影響する方もいるでしょうし、ある人においては、天干の乙木の方が影響しやすい人もいるでしょう。各々の命式構造次第です。
ざっくり言うと、地支の巳は「火や土」を強めるものですから、昨年までとは大きく変化します。
22年~24年の3年間は、壬寅→癸卯→甲辰と来ましたから「木星の力」が比較的強い3年間だったと言えます。
25年~27年の3年間は、乙巳→丙午→丁未となります。「火星」が非常に強まる3年間の幕開けです。
ということは、五行のうち「火や土」が吉神となる人にとっては良い運勢となりやすく、「火や土」が凶神となる人にとっては悪い運勢となりやすい、ということが言えます。
実際には、個人の命式との兼ね合いで、乙木が命式のどこかに根を張れるのかどうか? 天干に火や土の星が出ているのか? 地支に巳午未の火星がどのぐらいあるのか?等々の条件によって、年運(乙巳)の影響は様々です。
年干支は「天干」が万人に等しく強く作用すると言う説をいう人もいますが、実際はそうとも限りません。各人の命式次第で、天干が強く作用する人もいれば、地支の方が強く作用する人もいます。
乙巳年が良い年になるか、悪い年になるか?
実際の命式をサンプルにして、乙巳という年運の作用について考えてみましょう。
(1)
(2)
さて、上のように2つの命式を例に挙げましたが、
①と②のどちらの命式が 25年 乙巳年に良い運勢となり、悪い運勢となる可能性が高いのでしょうか?
オンライン講座の受講生の皆さんならばもうすぐに分かるでしょう。