この命式はそんなに難しい命式ではありません。オンライン講座で基礎理論をしっかり学ばれている生徒さんならば、ここに書いているような事柄は全て理解できるでしょう。
壬水日で夏の未月生まれです。
壬癸水にとって夏月はどんな季節なのでしょうか?
日干は身旺・身中・身弱のいずれなのでしょうか?
何が悪神となるのでしょうか?
何が用神となりますか?命式のどこに付いていますか?
大運の推移はどうなっていますか?
今は己卯~戊寅の変わり目あたりですが、どのような現象が起こりやすいのでしょうか?
本来ならば、どのようなお相手を探すべきなのでしょうか?
夏月は火や土の五行が強くなり、水や金の五行は衰微する季節です。
この命式は、地支に辰未巳とあって火土の五行が異常に強く、それに比して日干を扶助する金水の星が弱いのです。癸水はたとえあっても役に立たないのは分かりますよね?
さて、幸い年柱に庚申という用神が付いてはいますが、年柱は「幼少期や成人するまで」が主な有効期間であって、20才を過ぎると効力が薄れます。20才ぐらいまでは無条件に運を拓く作用があり、印星ですから引き立てや援助を受ける吉象として現れたのでしょう。
大運を見ても、庚金の運が27才で去って、28才あたりから辰土の運に入ります。ここのあたりから用神(庚金)の効力が完全に切れてきたのでしょう。男性関係で躓いたり人生迷走が本格化したと見えます。
このように幼少期の幸運だけで一生ずっと逃げられるほど人生は楽ではありません。むしろ、用神の作用は基本的に弱くて、さほど永続しないことのほうがはるかに多いのです。であれば、本人が自覚して用神の示す方向性を意識して、足りない星を補う努力をするしかありませんよね。
身弱で自身の根を持たない命式であり、ひたすら印星だけを頼る構造です。しっかりと自分を自分で支えられるような気丈な人ではなく、常に弱音を吐いて人に頼って甘えて依存していたい人です。それができないと精神的に不安定になるのでしょう。
この命式は土も火も多く、そもそも「官星」が最たる悪神です。女性にとって官星は「男性の星」ですが、悪神ですから男性縁が非常に悪く、幸せな結婚につながらない相手ばかりを好んで選び取り、自分を不幸にする男性にしか恋のトキメキを感じないのです。
このように、官星が悪神になっている女性は、自分の恋愛感覚だけでときめいた相手を選ぶと、必ずと言ってよいほどその後の結婚生活に破綻をきたします。
広末さんは、己卯~戊辰と大運天干に土星が巡ってきます。原命式で「地支」に隠れてしかなかった官星がにわかに天干に出てくる(透干)のです。こうなると男性問題多発となりますよね。
不倫や男性遍歴は今回の件だけでは収まりそうもありません。
しかも、出会う男性全て、好きになって関係を持つ男性すべて、自分を不幸にするダメ男ばかりを選ぶことになりやすいのです。
例えば、3~4人の男性から同時に声が掛かってご縁があったとしましょう。官星大過の女性は、広末さんのように美人でモテる方が多いのです。男性との縁は他の女性よりも多くできやすい。
しかし、その数人の中できまって選ぶのは、自分を一番苦しめて不幸にしてくれる男性に最もトキメキを感じて惚れ込んでしまうのです。自分を幸せにしてくれる無害な男性には関心を持ちません。
少なくとも52才ぐらいまでは、いろんな男性と出会っては、すぐ別れ(相手に捨てられるか、自分から破壊するか)を何度も繰り返すような運勢にいます。そして、それを繰り返す度、日干は消耗して行き場が無くなっていきます。
このような運勢構造を持っている女性(身弱で官星大過型)の場合、2つのことを最初から考えて準備しておかなければなりません。
1つは推命学的に相性が良く、自分を助けてくれる星を多く持っている伴侶を正しく選択すること。少なくとも、自分のとち狂った恋愛感覚とトキメキだけでお相手を選ばないことです。
もう1つは、大運の悪化などに伴って結婚生活に波風が立ち、旦那さんを頼って生きていけなくなった最悪の場合に備えて、自分自身がいつでも自立自活できるように「手に職」(技能職や専門知識)を付けておくことです。
広末さんはタレントという特殊な職種ですが、以上のような備えができているようには見えません。タレント業を今後も継続して本当に頑張っていけるでしょうか?今後がかなり心配です。
夫キャンドル・ジュン氏や不倫相手の鳥羽シェフとの関係性については、残りの2名の命式も見てみないと分かりませんので、別記事で1人ずつ見ていきましょう。
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