24年自民党総裁選の命式分析

命式分析例

総裁選公示後の状況を見ると、小泉Jrが圧倒的有利に独走するという「当初の見通し」から大きく変わってきました。

1113回 自民党総裁選の票読み そのネタばらしも

石破茂、高市早苗、小泉進次郎の3人がほぼ同率で三つ巴になる展開のようです。もはや、この3人による争いにしかならないので、それ以外の候補をあまり詳しく見てもしょうがないですね。

女性初の総理大臣なるか?

タカ派保守色が非常に強く、政策通で閣僚経験も豊富ということで、公示後の討論会で際立つ存在感を見せています。

小泉進次郎を抜いて党員票で2位という予測が出始めています。たしかに、この人と比較すると、小泉Jrの底の浅さが見えてきてしまいます。

ただし、用神の後押しがある良い運期は遠い過去に過ぎ去ってしまっています。申酉金が旺じる運勢ですから、本来は「土が崩れやすくなる運勢」となり、健康面などでも要注意となります。

ただし、来年からの3年間だけは用神が非常に強くなる年運(乙巳・丙午・丁未)が巡ります。

今年の甲辰運はあまり有利であるとは言えません。今回総理になられたとしても、今年度中に限れば非常に風当たりがキツい政権運営となりそうな予感がします。

1114回 自民党総裁候補BIG3の政策を採点!

今回の総裁選でもし小泉Jrや石破茂が競り勝ったとして、彼らはすぐボロが出て来年の参院選前には支持率低迷してしまい、また総理の看板をすげ変えて・・となる可能性が高いと思われます。来年の総裁選に再出馬すれば。むしろその方が長期政権となれる可能性が高そうです。

「保守右翼」と「中道右派」の違い

ちなみに、高市氏の政治信条はゴリゴリの保守、一番の右寄り(右翼にかなり近い)です。私は右サイドを「保守右翼」「中道右派」に大きく分けて捉えています。

「保守右翼」とは、女系天皇・夫婦別姓に反対し、皇統・国体論・家父長制に拘りをもつ人たちです。文化的な価値観において保守主義が強く、戦前~明治の大日本帝国を美化するという点で「価値観保守」と言ってもよいでしょう。

高市早苗はこの立場を鮮明にしています。なのでネット右翼は猛烈に高市支持に傾きます。ただし、こうしたゴリゴリ右翼寄りの保守派は全人口の2~3%に留まるはずです。そうした文化的価値観を令和時代の国民の大半は支持はしないでしょう。あまりにも復古主義で古すぎる価値観なのです。

安全保障(軍事的抑止力)は強化し、憲法9条は改憲すべき、経済政策では市場の自由競争を推進するという点では「保守右翼」と同じでも、文化的価値観においては、女系天皇でも構わない、夫婦別姓でも構わない(戦前の国体思想や家族観に拘りを持たない)という立場が「中道右派」です。保守右翼から文化的価値観の古くさい縛りを全部取っ払った立場です。

自民党の中は、同じタカ派・右寄りサイドでも「保守右翼」と「中道右派」に大きく分かれます。

「保守右翼」の典型が高市早苗と旧安倍派の多く、「中道右派」の筆頭は菅グループ(無派閥)でしょうか。岸田派(宏池会)は「左寄りリベラル」(実質的には立憲民主党に近い)です。

派閥解消に伴って、今後は政治信条によって自民党全体の議員グループが3つぐらいの大きな塊に再編され、場合によっては今後の自民党分裂・政界再編に繋がっていくのではないかと思います。

私自身の政治信条は「中道右派」なので、正直言うと「保守右翼の価値観」には違和感が大きいのですが、安全保障や経済政策に限って、今回の小泉、石破、高市の3人から1人選ぶならば、高市氏が政策的には最もマトモだろうと思います。小泉・石破は一貫性が無さすぎます。

出生時刻によって2つのパターンに分かれる

石破茂の命式は「鑑定師泣かせの生年月日」です。

というのも、2月4日の立春ですから、江戸時代以前では「年が変わるお正月」(当時の元旦)に当たります。節入り時刻の前か後かによって、年柱も月柱も変わってくるのです。

節入り時刻の11時を境にして、それよりも前の出生時刻なのか、後の出生時刻なのかで、都合2つの命式を検討しなければなりません。酉年寅月の命式なのか、申年丑月の命式なのか?の2パターンの命式検討が必要です。

出生時刻が分からないので安易な断定は避けるべきですが、本人の性格傾向、過去や現在の運勢状況から総合的に判断すると、おそらく申年丑月の命式ではないか?と私は推測しています。

【小泉陣営に暗雲】高市早苗が総裁候補として急浮上!波乱の自民党・総裁選は麻生VS菅の代理戦争へと発展!?

丑月の命式(身弱)ならば比較的良い運気は10年ほど前に終わっており、8年ほど前から(第2次安倍政権から)党内で干されている現状と一致します。この命式ならば、総理(長期政権)になるような運気では到底ありません。

逆に、酉年寅月の命式ならば、今の大運は非常な「身旺」となっているはずで、多くの子分郎党を従えて社長のような権力を掌握しやすい立場となります。しかし、それが現実の状態と一致しないのであれば、どちらの命式であるのか絞れますね。

もし総裁選に勝って、総理の座をたまたま手にしたとしても、権力を掌握できず短期間で空中分解して石破降しとなり、かえって政治生命を失うことに繋がるのであれば、身弱の命式であることが分かるでしょう。

現状では、1位~2位が石破・高市の組合せになる可能性が高くなっています。決選投票になれば、菅の支援票(50票)は石破に乗るでしょう。

麻生太郎は石破氏が大嫌いですから、麻生関連票(50票)はすべて高市氏に流れる見込みです。

旧安倍派の約80人の多くはタカ派の高市支持に回りそうですが、残りの岸田派40人+茂木派40人がどちらに乗るかによって最終結果がまったく読めません。

自民総裁選 最新情勢 小泉氏 石破氏 高市氏が激しく争う混戦に | NHK
【NHK】自民党総裁選挙はこれまでのところ国会議員票と党員票をあわせて小泉進次郎氏、石破元幹事長、高市経済安全保障担当大臣の3人が…

麻生派と旧安倍派で合計130票ほどが高市支持を固めても、石破側には菅陣営50人に加えて岸田派・茂木派の計80人が加われば、130対130となり国会議員票でも伯仲します。368人の議員票の過半数185を制さなければ勝利は得られません。

岸田派は政治信条が左派リベラルに近いため、明らかなタカ派保守の高市氏には乗らないでしょう。石破支持に回る議員が多く出る可能性です。となると、茂木派40人がどちらを支持するかが最後のキャスティングボードを握るかもしれません。

両陣営から岸田派や茂木派に閣僚ポストを与える代わりに、決選投票での支持を取り付けるための政治的駆け引きが目下裏側で行われているのでしょう。

付け焼刃の知識では限界か?

小泉進次郎ですが、雑気の辰月生まれであり、出生時刻によって身中なのか身弱なのかが分かれてきやすい命式です。

本人の人物像や様子を見るに、おそらく日干無根かつ用神微弱な命式なのでしょう。例えば昼生まれあたりを想定します。

大運では子亥の「通根」が巡る運勢にいます。下から持ち上げて押し上げようという取り巻きの存在を暗示します。ただし、壬丁の「隠匿の合」という厄介な運勢でもあり、本人自身の判断ミスが起こりやすく、いくらでも女性スキャンダルが飛び出してきそうです。

・選択的夫婦別姓を1年以内に決定する

・解雇規制を緩和する

などの政策を掲げましたが、どれもチグハグな内容で、討論会で突っ込まれてもまともに答えられず、付け焼刃なのがバレました。これらの政策を掲げていったい誰が得をする(賛同される)と思ったのか全く意味不明です。

夫婦別姓については党内の保守派からの猛反発が予想されることは分かり切ったことですし、解雇規制緩和も一般庶民が喜んで賛同するとは到底思えません。政治的センスの致命的欠如が明らかなのです。

これらの政策立案は自分からの発信ではなく、背後にいるスタッフ任せなのだろうと想像します。この人自身からは何をやろうという明確な政治信条や政策主張が感じられません。進次郎には目指す国家像や政治目標の一貫性・方向性などそもそも無いのでしょう。およそ総理の器ではありません。

小泉進次郎氏の43歳発言に田崎史郎氏らひるおび識者失笑「高校生みたい」「そういう問題じゃない」「もう少し答えようが」(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース
 TBS「ひるおび」が16日、放送され、自民党の総裁選について特集。世論調査で人気を集める小泉進次郎元環境大臣について、さまざまな意見が飛び出した。  14日に行われた日本記者クラブでの公開討論で

このまま行けば、一般党員票がまったく伸びず、2位にも入れず、決戦投票に残れそうにもありません。今回の総裁選で負ければ、年運から考えても5~6年は出番が巡ってきそうにありません。

しかし、進次郎、石破、河野といった使い物にならない候補ばかりを担ぎ上げようとする菅義偉もまた、政治的センスが欠落していると言わざるを得ません。

今回を逃すともう後がない2人

上位3人以外をあまり詳しく見てもしょうがないのですが、ベテラン勢では、茂木と林が閣僚経験の長い有力者であり派閥トップ(旧岸田派、旧茂木派)です。この2人に関して、今回の総裁選では全く日の目を見ないでしょう。

林芳正に関しては、比較的マシな運気がもう終わり掛けで、今後も総理に押し上げられそうな運勢とは言えません。

丑月の濁壬型の命式であり、社会的印象が悪く、思想信条の偏りや濁りを暗示しています。65才以降の運も良からずですから、おそらくこの人が総理になることは今後まずないでしょう。

1103回 自民党総裁選 林芳正が正式表明

親子二代に渡って日中友好議連の会長というダントツの親中派・媚中派ですから、この人を総理や主要閣僚に起用するのは止めて頂きたいというのが本音です。大して影響力の無い農水大臣や環境大臣あたりをやらせておけば十分です。

自民党が「右寄りの保守」だと思っている方は多いかもしれませんが、歴史的に見ると、小泉純一郎~安倍晋三の「清和会」勢力が主流派となる以前は、田中角栄の田中派(平成研)、池田勇人の宏池会あたりが自民党の主流派でした。これらの派閥は実際には親中派リベラルです。

2000年以降になり、小泉純一郎~安倍晋三と「清和会」の総理が長く続いたことで、タカ派保守(反中)の議員勢力が増していき、それに反して、平成研や宏池会系といった親中的リベラル勢力が小さくなってきたのです。以前の自民党では、憲法9条改正を掲げても、野中広務などの親中派・党内左派が抵抗したために全く進みませんでした。

現在の自民党では、岸田派(林芳正あたり)が左派リベラルの唯一の生き残りで、引退した二階俊博が媚中派の親分格でした。党内勢力としては今後さらに弱体化していくでしょう。

現状としては、自民党の40%が「保守右翼」30%ほどが「中道右派」で、15%が左派リベラル、残りは明確な政治信条を持たない政治屋(利権議員)です。

茂木氏も非常な身旺の命式ですが、残念ながら大して用神を持たない命式です。現在の大運は半凶半吉運ですが、埋金運でもあり人気や評判がガタ落ちしやすい運気です。

この命式は対人関係に難がある(他人の感情を逆なでする天才)ことが分かります。ゆえに、閣僚経験が豊富で優秀な経歴があっても、上から目線のパワハラ気質が目に余って自民党内の人望に乏しいのでしょう。

1104回 自民党総裁選に出るしかなかった茂木敏充

茂木氏はすでに68才で今回の総裁選を逃すともう後が無くなります。もし進次郎など若い40才台に世代交代が進めば今後難しくなります。おそらく誰が総理になっても財務・外務・経産・防衛あたりの重要閣僚にはなるでしょうが、総理には今後なれなさそうです。

小林鷹之の命式は「三比の命」と呼ばれる厄介なタイプです。この人は財務省出身者で「官僚の代弁者」(増税路線)になる可能性が大です。

こういった財務省信者が総理になれば、消費税はどんどん上げられていき、結果として日本経済はデフレ逆戻りになるかもしれません。

現在の大運も良からず。あと5年ぐらいは総理にはならないでしょう。52才以降の大運に入れば返り咲く可能性が出てきますが。

さて9/27の総裁選投票日まで3日となりました。総理に選出されるのは、石破・高市・進次郎のうちの誰になるのでしょうか?

私自身は特定の支持政党が無い「政界再編論者」なので、自民党が解体され、維新や国民民主党も巻き込んだ上で「保守右翼」と「中道右派」に分かりやすく再編された政党が出来上がることを期待しています。

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