最近の生成AIの進歩には目覚ましいものがあります。特に画像や動画の生成水準はここ1~2年で恐ろしく飛躍的に進歩しました。
多くの方がすでに生活上でChatGPTやGemini等の生成AIを活用されていることでしょう。かくいう私も当サイト構築(ロゴ作成)や図解イラスト等の作成で生成AIをフル活用しています。
そこで今回は、多くの皆さんが関心があるであろうこのトピックを検証してみました。
題して「生成AIによる占い鑑定はどれだけ信頼できるのか?」です。
生成AIは「誤ったデータ」を堂々と表示します
先に結論から申しましょう。
残念ながら生成AI(ChatGPT等)による占い鑑定は「誤り(誤占)の山」です。
何通りものパターンで「実際に存在する人の生年月日」を入力して、提示された命式とその解釈の正しさについて検証しましたが、ほぼ毎回そもそもの「命式の組み立て」がどこか必ず間違っています。
そして「間違った命式」を基にして鑑定(解釈)しているわけですから、その鑑定結果が正しいはずもありません。

私のような専門知識がある占い師であれば安々とそのウソ情報が見破れますが、一般の方ではその間違いに気が付かないでしょうね。それを正しい診断だと信じ込んでしまって「誤占のアドバイス」に従った結果どうなるかは目も当てられません。
論より証拠ということで、実際の検証プロセスを以下でご覧ください。

入力したのは、1980年4月17日午前8時ごろ関東生まれの女性、という設定です。
私の方であらかじめ干支暦をパラパラとめくって「特徴的な生年月日」を選んでみました。この方の「正しい命式」は以下のようになります。

庚金の「非常な身旺」もしくは確率論的には「強旺格」にもなりえなくはない変わった命式です。
さて、生成AIはこの命式を正しく導き出せたでしょうか?

年柱と月柱は合っています。しかし、日柱以降がダメダメです。間違えまくりです。
正しくは、庚申と庚辰であるのに、甲戌と戊辰と表示されています。そもそも、四柱推命において「日干」を間違えたという時点で「致命的な誤り」です。
日干が庚金の人と甲木の人では、似たような生年月日の命式でも解釈(鑑定)はほぼ真逆となります。

そこで、生成AIに対して間違いを指摘して命式を修正するように2回目の指示を出しました。その結果が上の画像です。
時柱の庚辰はOKですが、いまだに日柱が間違っています。庚辰ではなく庚申のはずです。
そこで、再度誤りを指摘して命式を修正するように3回目の指示を出しました。さて3度目の正直となるでしょうか?

その結果が上の画像です。なんと!あろうことか間違いがさらに酷くなりました。
日柱は庚辰から甲午に変わっていますし、時柱も先ほどの正解だった庚辰から戊辰に戻っています。
もうお分かりでしょう。生成AIによる占い鑑定(特に生年月日を用いた命理占)にどのぐらいの信頼性があると言えるのか?
これ以外の生年月日も実際5パターン検証しましたが、毎回毎回、肝心の「命式」自体を間違っています。四柱推命以外に紫微斗数や西洋占星術(ホロスコープ)でも検証しましたが、やはりどれも間違いだらけです。これではとても実占で使えるレベルとは言えません。
生成AIは天文暦・干支暦のデータベースを直接参照していない
なぜ一見賢そうに思える生成AIが、このような「初歩的なミス」を連発するのか?
最先端&高性能AIであるGemini3.0をガン詰め(笑)して問い詰めてみました。

そこから分かってきたことは、生成AIというツールは「テキストベース分析」が主体であって、東洋干支暦や天文暦のデータベースを直接参照(照合)して命式を立てているわけではないという意外な事実でした。

分かりやすく説明すると、生成AIの情報源はインターネット空間に溢れる膨大なテキストベースの山です。
ネット上にあるテキスト情報(専門的な学術論文やブログ情報なども含む)を読み込んで分析しつつ、おおむね正しいと言える「妥当性の高い情報」を推論して表示する「テキストデータ分析」が「生成AIの本領」です。
その内容はネット上の雑多な情報に基づいた「精度の高い推論」に過ぎません。

世の中では一般的にはこのように考えられている、主流派・多数派の意見はこうではないか?という推論結果を示してくれるのが生成AI(言語モデル分析)です。

一方で、生年月日に基づいた「命式」や「ホロスコープ」(出生天体図)の作成というのは、客観的なデータベース(万年暦や天文暦エフェメリス)や数値を参照するだけの単純作業です。本来ネット上のテキスト情報には全く関係がありません。
生成AI(言語モデル)は「干支暦のデータベース」を直接参照して「命式を組み立てる」という最も基礎的なことが実はできにくいのです。
毎回ネット上の膨大なテキスト情報の山のほうを読みに行ってしまい、その情報を基礎にしてもっともらしいナゾの推論をして「架空の命式」を作ろうとしてしまう。だから「いい加減な命式」ばかり連発されるのです。
「占い」分野はハルシネーションの多発地帯かも?
さらに、その後の「出された命式」を「解釈する際」に、ちまたのインターネット上に溢れている四柱推命の理論はどれだけ正しいでしょうか?
通変星占い、元命星占い、十二運占い、天中殺(空亡)、おみくじ的な神殺、八格法など・・・雑多な情報がネット上には溢れているわけです。きちんとした四柱推命理論の情報は、私が見る限りにおいて現時点でインターネット上には殆ど存在していません。
四柱推命といった高度な占術そのものについて「正しい情報」が少なすぎるのです。とすると、インターネット上の情報を根拠として正しい推論(鑑定・解釈)ができるでしょうか?
ネット上にほとんど存在していない情報が出ていない専門的分野については、生成AIでは正しい判断(推論)を行うことはできません。結果として「いい加減な推論内容」を言うほかないのです。
このように、生成AIによる占い診断には、①正しい命式や出生図の提示、②その命式・出生図の解釈(鑑定)という2つの段階で「多くの問題点」が生じてきます。
これは占いの鑑定だけに限った現象ではありません。
ある飲食店のお薦めメニューや、ある内容に関する専門書の参考文献リストを生成AIに聞いてみると
すでに3年前に終了して現在存在していないメニューをさも今でもやっているかのように表示してみたり、
書誌的情報(著者・出版社)がまったくのデタラメで存在していない「架空の書籍」をさも存在するかのように提示してみたり、ということが多々見られます。
こういう「生成AIの示す最もらしいウソ情報」を情報工学では「ハルシネーション」と呼んでいます。これも実は先ほどの「間違った命式」の表示と同じ原因によります。
お店のメニュー情報(現時点のサイト情報)を調べてきちんと照合する、国立国会図書館などの「客観的な書誌データベース」を直接照合してそれが本当に存在する書籍かどうかを確かめる、といったデータベースとの照合という基本作業を全くしていないことの証拠です。これは生成AI(言語学習モデル型AI)のもつ明らかな欠陥です。
生成AIには明らかに「不得意な領域がある」ということです。そもそも生成AIは「占い専用のアプリやソフト」ではありません。それを目的にして設計されてはいないのですから仕方ありません。
というわけですから、生成AIを「占い鑑定ツール」として利用している方は十分にご注意ください。根本的に間違った情報をさも正しい内容であるかのように提示している可能性が高いです。
そして、提示された情報が本当に正しいかどうか?を判断できるためには、結局のところ、AIを使っている本人自身に占術についての「正しい知識」が無ければ、その正否を見分けることは難しいでしょう。
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