命式においてある要素に注目することで、その人が「女性的」な=女らしい情緒的な方であるのか、「男性的」な=サバサバしていて勝気でドライな気質なのか、がある程度分かります。そして、この違いは推命学的な「男性とのご縁のできやすさ」に大いに関係してきます。(古代中国の五行思想に基づく話ですから現代的ジェンダー論からはズレていることをご了承下さい)
「水」の五行は「女性らしさ」を司る
命式を構成する五行のうち、「水」は陰気の極み、「火」は陽気の極みです。易経では「水」を老陰(太陰)、「火」を老陽(太陽)とも言います。
最も寒くて暗い冬には「水星」が旺じ、反対に最も明るく暑い夏には「火星」が旺じます。
まったく対極にある五行の「水と火」の配分が、陽気と陰気のバランスを示します。
男性は「陽」、女性は「陰」に割り当てられていますから、命式内における火星と水星の比率・配分を見れば、その命式が著しく男っぽいのか、女っぽいのかが分かるのです。
水星が多い命式の人は、性格気質がとても女性的であったり、情緒・情愛が深く、女性の魅力(色気)を備えています。
火星(土星)ばかりが多すぎて、水星が皆無の命式ならば、性格気質が非常に男性的で、情愛面において薄く、大変ドライでサバサバしており、男性とイチャイチャしたりべったりすることを基本嫌います。
そのような人は、いかに外見上は美人だったとしても、なぜか男性が寄り付かない、ご縁が続かない人でしょう。例えば、上の「松居一代さん」の命式などは、三柱で見る限りはほぼ水星が皆無です。
どうやら「水の星」の有無・多寡が、女性における(男性を想う)情愛の深さ、慎み深さ、おしとやかさの気質を司っているようです。水が多い女性は、男性を慕い求め、男性へ愛情を注ごうという気持ちに大きく傾き、また自然と女性の色気・魅力が漂うのです。特に美人でなくても男性が次々と現れるような方は水星大過の傾向性が見られます。(ただし、水が多すぎると今度は別の問題を生じますが)
男性縁と子宝に恵まれるために「水星」を補う
また、水星は女性らしさの星であると同時に、子宝(生殖)に関わる星でもあります。東洋医学において水は「腎」を司り、「腎」は生殖機能や若さ(老化)にも関係しています。
水星が多い人は男女問わず、年を取っても若く見えたり、いつまでも髪が黒々して艶やか(男性はハゲにくい)だったりも。火星・土星ばかり多く水星皆無の命式は、30代に入ると急激にシワシワに激しく老化が進んでいく傾向があります。女性も閉経が早いでしょう。
東洋医学では「補腎」という考え方があります。医食同源の考え方から、腎気(後天の精)を補うために黒豆やクコの実や胡桃などを積極的に食べるというものです。
このようにして、肉体面では食生活を通じて足りない「陰の水星」を補うことができますが、性格・考え方・気質・言動といった精神面(人間性)の足りないところを補っていくにはどうするか?が最大の問題です。
結婚に至りにくい男性縁の乏しい女性、男性的すぎて女性の魅力が少し足りない方は、メンタル面でそうした要素を補っていく努力が必要となるでしょう。
1つの方法としては、冬生まれ(亥子丑の月生まれ)や水星が多い女友達を多く持つなどして、自分に足りていない女性らしさの要素(感じ方、考え方、振る舞い方、奥ゆかしさ)などを他人から学び取るのも良いでしょう。
女性らしくなりたいなら「演歌」を聴こう
これは半分以上は冗談ですが、「演歌」をじっくり聴いて、その歌詞の世界観から「女性らしい情愛」を学ぶという奥の手もあるでしょうか。
なぜなら、有名な演歌の代表曲(津軽海峡冬景色、雪国、舟唄、雨の慕情など)を聴いてみれば分かるように、どの曲でも、冬・雪国・港町・船などを舞台とした女性のしのぶ情愛が描かれています。
北=冬は「水星」のイメージです。「演歌」は五行的に見れば「水星びたびた音楽」なのです。
男性に想いを向ける女性の深い情愛や恋慕(秘めた想い)が描かれています。それは「水星欠落型の男っぽい女性」にとって根本的に欠落している要素と言えるのです。
ただし♪天城越え/石川さゆり は「山が燃え」てしまうので注意しましょう。火星がさらに炎上しますよ。♪雨雨ふれふれもっと降れ~私のいい人連れてこい~ のほうがベターでしょうか。
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