ちまたの四柱推命はなぜ当たらないの?‐ 通変星・元命星占いの間違い

四柱推命の基礎理論

今回は「ちまたに流通している四柱推命」「通変星・元命星占い」当サイトの推命学がどのように違うのか?という点について分かりやすく書いてみたいと思います。

一般書店の占い書籍コーナーに置かれている四柱推命本の大半は、いわゆる「泰山流の通変星・元命星占い」と呼ばれる理論の延長上にあるものです。残念ながら「当たらない」だけでなく「誤占のモト」です。

世の中一般に広く流通していて、どの書店にも置いてあるような四柱推命本に書いてある内容で、どんな占い館の占い師に見てもらっても同じような内容を喋るであろう「ちまたの四柱推命」の理論ですが、あれって読者の皆さんも薄々感じていらっしゃるように「さっぱり当たりません」よね?

似たような内容ばかりの無益な四柱推命本が世の中には溢れかえっています

日本に広がった「泰山流」と呼ばれる四柱推命について

日本に広まっている四柱推命は、その源流からして根本的に間違っています。日本型四柱推命の源流に当たるのが有名な「阿部泰山」という人物で、そこから派生し広がって日本の四柱推命におけるデフォルト理論となってしまっているのが「泰山流の四柱推命」と一般的に呼ばれているものです。私はこのタイプの四柱推命を、別名に言い換えて「通変星・元命星占い」と呼んでいます。

阿部泰山から広がった四柱推命に共通する特徴は、陰陽五行や十干・十二支そのものをほとんど見ません。それよりも「通変星」や「元命星」や「十二運・神殺・空亡」といった要素だけを見ます。特に10個の通変星に吉凶と性格づけを行い、命式表にそれらを並べて、組合せ等々で性格診断や運勢判断をします。当サイトの推命学はそうした「ちまたの泰山流の四柱推命」ではありません。

これこそが正しい四柱推命だと疑いなく思っている人たちが、また同じような内容の教本を再生産して出版することを延々と繰り返しているのが日本の推命学の現状です。いつまで経っても泰山が最初に垂れ流した害毒が無くなる気配がありません。

ちまたの四柱推命における「命式表」では、月支蔵干の通変星である「正官」元命星・中心星といって重要視します。そして「正官格」のあなたは「真面目で規律正しい性格ですね」などと鑑定するのですがまったく当たりません。(ちなみに時柱は不明です)

木下優樹菜さんの命式をどう見るか?

上のサンプル例であれば、この人は元命星が「正官」なので「とても真面目で規律正しく、ご主人を支える内助の功を心掛ける良妻でしょう」などといった性格診断をしてみせるのが、世間の四柱推命理論です。結論から言ってさっぱり当たりません。なぜなら理論そのものがメチャクチャなのです

ちなみに、このサンプル命式は、木下優樹菜さんの生年月日を用いたものです。

通変星占いの「正官格」の性格診断・運勢判断ははたして当たっているのでしょうか?

タピオカ店を恫喝して芸能界から干され、夫を捨てて他の男性に浮気しての離婚です。いったいどこが「正官」なのでしょうか?

この命式において「正官」はひたすら悪い凶作用しかしていません。

この時点で「正官」=大吉星という通変星占い」の前提が間違っていることが分かるでしょう。

広く日本で流通している四柱推命の理論(通変星占い)がどうも間違っているらしい。嘘ばかりらしい。という事実にそろそろ気が付いてほしいものです。

 いろんな人の生年月日を実際に占ってみれば分かることですが、いわゆる泰山流系の四柱推命(=通変星・元命星占い)はまず当たらないし、その人の実態と大いにズレている鑑定内容になります。まぐれで当たっている方がむしろ珍しいでしょう。こうした阿部泰山の誤りが正されずに今に至っているのが日本の推命学です。

(泰山流とは異なる大陸系=香港・台湾の推命学理論も日本に入ってきていますがまだまだ少数派です。そうした台湾・香港系の推命学にも雑多な流派があるようで一概に良し悪しを言えませんし、それらが完璧な理論だとも私は思っておりません。)

10個の通変星のキャラクター付けで鑑定しようとする四柱推命がちまたに溢れています。また通変星で「格局」を定めようとする理論も正しくありません。

どうもおかしい、なんで全く当たらないの?四柱推命って本当に信頼性があるの?という疑問を持つ人がたくさんいることでしょう。

そして、常日ごろそのような疑問を感じていて、本当の推命学理論を模索している中で、当サイトに辿り着いた方が多いのではないでしょうか?

そろそろ「間違った通変星占い」からは卒業しましょう。

そして陰陽五行理論に基づいた「本来の推命学」を学び直しましょう。

10個の「通変星」はもう忘れてください

当校のオンライン講座でも「通変」について学びます。

しかし、ちまたの四柱推命が教えている「10個の通変星」理論は使い物にならないのでいったん忘れ去って下さいと最初に言っています。誤りの元凶は、10個の通変星それぞれに「あらかじめ固定した吉凶や性格付けがある」と思っている点です。

ちまたの泰山流四柱推命では、10個の通変星にあらかじめ固定したキャラクターや吉凶を割り当てています。これが根本的な間違いです。

正官、印綬、正財、食神の4つは無条件に良い作用を持っている吉星で、劫財・傷官はつねに凶星で、偏印・偏財・偏官も少々厄介な星ですなどと教えられていませんか?

そして、通変星同士の「命式表の中の並び方や組み合わせ」をうんぬん言って鑑定しようとするのです。こんなものは本来の四柱推命ではありません。(さらには十二運・神殺・空亡も実際の鑑定ではおよそ使い物になりません)

「通変」は「5つ」に大分類してまず理解しましょう。正と偏を分けて覚える必要はありません。かえって混乱します。

(1)「通変星」は10個に分けて覚える必要はありません

  → ①比劫(自星)=比肩+劫財、②食傷(漏星)=食神+傷官、③財星=正財+偏財、④官星=正官+偏官、⑤印星=印綬+偏印、の5グループで基本的な働き方を理解しましょう。

 というのも、正官と偏官、印綬と偏印というふうに正偏を分けて覚えることによって、かえってその文字面に引っ張られて、各々の通変に固定したイメージや吉凶があるように刷り込まれてしまうからです。

(2)「通変星」にはもともと「固定した吉凶」はありません

  → 劫財・傷官しか吉星(用神)とならない場合や、正官や印綬こそが最たる悪神になる場合など、ちまたの四柱推命では想定できない事態がいくらでもあります。「通変」の作用と良し悪し(吉凶)は、命式が置かれている状況に応じて相対的に変わります。いつでも吉星やいつでも凶星なんてことは無いのです。当校の講座では、この通変の解釈法(吉凶の見分け方)を1つ1つ丁寧にお教えしています。

(3)「通変」はあくまでも「記号」のようなもので、運勢の実体ではありません

  → 注目すべき運勢の実体「十干」「十二支」が示す陰陽五行そのものです。「通変」とはそれらの関係性や共通性を抜き出した「記号」にすぎません。「星」を付けて呼ぶと何か実体があるかのように錯覚するので、私の講座では「通変星」といわず単に「通変」と呼んでいます。

という3点をオンライン講座では念押しをするのですが、私が教えている「通変」の理論はちまたの四柱推命の通変星占いとは根本的に異なります。

「通変」とは本来どういう要素なのか?どのように扱い解釈すべきものなのか?まず根底から「頭を入れ替える」必要があります。

「正しい通変の理論」についてはオンライン講座の中盤で詳しく例題を交えながらじっくり学習します。関心がある方は受講をご検討ください。(申込フォームが掲示されている間は受講の空き枠がまだございます)

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