習わずして修得が不可能な占い

四柱推命の基礎理論

世の中に様々な占いがありますが、その中でも「最も修得が難しい占術」の1つの代表が四柱推命(推命学)であろうと思います。タロットや九星気学ぐらいであれば、頑張れば独学で習得できないこともないでしょう。

しかし、推命学に関しては「独学ではまずもって修得が不可能な占い」であると考えています。本を読んで、あるいは、こういったネット上のサイトの情報だけで勉強します、といったようなライトな感覚で修得できるようなシロモノではありません。なぜならば、テキスト化が困難な内容、非常に判断が難しい微妙な要素を多々含んでいるからです。鑑定経験がしっかりしている占い師に多くの実例を通して教えてもらわなければ、独学では永遠に分からないでしょう。

「雑気」の実態が分からないと正確な解読はできません

推命学の中でテキスト化自体が非常に困難な要素はいくつかありますが、例えばその代表として挙げられるのが「雑気の地支」の振る舞い方についてです。

例えば、以下のような命式例を挙げましょう。(これらは実際に基礎理論編テキスト内で出題されている例題です)

受講生の皆さんはさすがにお分かりですよね?自信を持って答えられないということでは復習不足ですよ。

基礎理論編「地支論」のテキストより

それぞれの命式において、辰や戌や丑といった雑気の地支は何の五行とみればよいのでしょうか?

全部「土」ですといったような大雑把な理解でよいのでしょうか?(辰や戌や丑が常に土だと思っている人がいかに多いことか)

(1)この命式の「戌」は何の五行ですか?この命式の日干の強弱(身弱・身中・身旺)は?

例えば、この命式を判断する際に、年支の「戌」を正しく解釈できているかがポイントになります。この「戌」の実態を見誤ると、日干の強弱の判断をあっさりと間違います。(この「戌」は酉戌の西方合、午戌の三合火局、どちらに与するのですか?)

(2)この命式の「丑」「未」は何の五行ですか?この命式の日干の強弱(身弱・身中・身旺)は?

年支の「丑」は何の五行ですか?酉と丑で金局半会していますか?

(3)この命式の「辰・丑」は何の五行ですか?この命式の日干の強弱(身弱・身中・身旺)は?

辰は甲や乙の味方ですか?丑は癸水の味方なのでしょうか?本当にその解釈でいいですか?

(4)この命式の「辰・戌」は何の五行ですか?この命式の日干の強弱(身弱・身中・身旺)は?

(5)この命式の「辰・戌・丑」は何の五行ですか?この命式の日干の強弱(身弱・身中・身旺)は?

もし命式内の戌・辰・丑がいつも全部「土」であるとすれば、この命式は3つも土の支があります。ということは、日干の戊土は「身旺」という判断ができるのでしょうか?

今ここに挙げたようなのはほんの1例にすぎません。実際にこれらの命式例を考えてみればお分かりでしょう。

いくら書籍を読んだり、ネット上の情報を漁ってみても、これらの命式を「独学」で正しく判断できるようにはなりません。1つ1つ鑑定師に教えられてはじめて理解できるような内容です。

そもそも、このサイト上に掲載されている内容も、実際に私が講座で教えている内容の1/500にも値しません。氷山の一角どころか、末端のほんの先端しか出てません。(実際に受講生の皆さんはこの言っていることの意味がよくお判りでしょう)

逆に言えば、それだけ四柱推命(本来の推命学)の理論というのは、微妙な要素判断や機械的にアルゴリズム化することがそもそも難しい要素を多分に含んでいます。座学で本を読んだだけで分かったということにはならないのです。

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