7/20の参院選が近づいていますが、今回はこれまでほとんど投票(政治参加)してこなかった人たちが投票に行っているのではないかという調査も出ています。
自民党の歴史的大敗か?
石破自民党は参院の過半数を失う公算が高くなってきました。おそらく自民30~39議席+公明7~8議席で、合計与党37~47議席の歴史的大敗となりそうな予測です。
そうなると、3年後の参院選(残り半分125議席)では80議席以上を取らなければ与党過半数を回復できなくなります。つまり、今回の選挙結果によって参院少数与党がしばらくの間継続することになります。

それでも石破は責任を取って辞任などせず、厚顔無恥のまま総理の座にしがみ付くのではないか?という見通しも出てますが、むしろ「参院選後に天下大乱」となる予感大です。自民党の「終わりの始まり」がいよいよ始まった感がします。
さて、今回の参院選で「台風の目」となっているのが参政党という存在です。

今まで選挙に行かなかった人たち、政治に無関心な層、政党の「保守と革新」の区別すらもよく分かっていない人たちが、SNS上の情報だけを鵜呑みにして、かなりの票数で参政党に流れ込んでいるのでしょう。

批判票の受け皿になるはずだった国民民主党はいうと、トンチンカン玉木のオウンゴール連発によってかなりの票が逃げてしまい、その一部が参政党に流れているのではないかと言われています。まあ予想通りの展開ですが、なぜそうなるかは玉木雄一郎の命式を見れば分かりますよね。
玉木雄一郎はもう党首から降ろして、政局の判断に関わらない政調会長あたりに降格して、経済政策オタクとしてだけ機能させておけばよいでしょう。榛葉幹事長や伊藤たか恵さんあたりが代わりに党代表になったほうが今後のためだと思います。
表面だけを飾っている命式の典型例
参政党党首の神谷宗幣はどんな命式で、どんな政治信条を持っているのでしょうか?

この命式は、身弱の壬水で、命式を火・土・木の悪神ばかりが占拠しているのですが、1つの解読ポイントは月干に用神の庚金が1つだけある点です。せっかく用神の庚金があってもどこにも同気の根がありません。
このような命式は以前にも解説しました。大谷翔平選手の元通訳・水原一平の命式を思い出してみるとよいでしょう。
いわば「粉飾決算型の命式」です。世間に対して表面だけを美しく飾って見せているだけの命式です。その「うわべのメッキ」に騙されて、世間の人はその実態・本質になかなか気が付かない傾向があるのです。

大運は火星(財星の悪神)が大過する運を巡っているし、今後も用神が来る気配はまったくありません。来年からは丙午・丁未年でさらに火星が強まりますから、女性関係のスキャンダル、党の運営資金(お金の問題)を巡るトラブルや告発が出てくる可能性が高いのでは?と予想しています。
この人の過去の経歴を見ればわかるように、何1つまともな実績が無いし、何の仕事も続かなかった人です。
教員になって1年続かずにすぐに辞め、世界中を放浪し、今度は実家のスーパーマーケットの家業を継ぐかと思いきや、すぐに破産して店も潰してしまい、よく分からない自己啓発セミナー(イシキカイカク株式会社なる怪しげな団体)を主催者を始めて今に至るという人物です。
推命学的に見ても、身弱の財星大過もしくは食傷大過の傾向性が大です。
参政党の主張するトンデモ陰謀論の数々
参政党という政党は、いかにも王道保守であるかのように巧みに偽装しているが、その実質はというと「カルト的な陰謀論にどっぷり染まった政治団体」です。それは選挙公報の主張などを丁寧に読めば分かるはずです。

・Amazon、google、appleなどのアメリカのグローバル企業のせいで、日本人が搾取されて経済が低迷している
・コロナは仕組まれた陰の権力からの陰謀で、政府はワクチンによって国民を洗脳支配しようとしている
・日本から米軍を追い出して、中国と仲良くしたほうがうまく行く、等々

この人の言っていることをよく見れば、まったく事実無根のガセネタをさも正しい真実であるかのように吹聴している(本人自身は大真面目にそう思い込んでいる)だけだ、ということが分かるはずです。

本来はトンデモ陰謀論を盲信的に信じ込んでいるカルト的政治団体(自己啓発系カルトや新宗教に近い)なのですが、
「外国人を排除して日本人ファースト」「減税をすべき」などといったような、わりと一般受けしやすいキャッチーな看板政策を掲げて、まるで王道保守であるかのように偽装しているから、多くの人がコロッと騙されるんでしょう。
この命式は、今にも干上がりそうな「水量の乏しい川」のような身弱の命式です。浅い水底が透けて見えるように、思考(知性)の底が浅いのです。
庚金の印星で表面だけを飾って賢そうに見せていても、結局は上げ底にすぎず、その本質は非常に愚かです。物事をじっくり熟慮できるような人物像ではありません。
ここ数年のネット民主主義の危うさ
前の東京都知事選での石丸伸二の躍進と、参政党の大量得票は、本質的に同じような社会現象なのでしょう。
ある意味ではネット情報時代の危うさとも言えるでしょうか。なんとなくフワっとした雰囲気と、一時的なブームに流されて、普段は政治的に無関心な無党派層の人たちが、毎回の選挙のたびあっちこっちにフワフワ流れる。そういう浮動票が300~500万票ぐらい動いているのではないかと思います。

今夏の都議会選挙では、前の都知事選であれほど躍進した石丸伸二「再生の道」がまったく鳴かず飛ばずだったように、参政党も今後1~2年もしないうちに同じような道をたどるだろうと予想します。にわかブームはそんなに続かないでしょう。
とはいえ、こういう石丸伸二や神谷宗幣のようなキワモノ(カルト的信条の持ち主)に簡単に洗脳される or 自ら飛び込んでいくような困った人たちが常に一定数はいるのでしょう。こういうタイプの人は注意しないと霊感商法やカルト的団体に簡単に惹き付けられるタイプの人かも。自分には「人の良し悪しを見極めるセンスがまったく無いのだ」と自覚したほうがよさそうです。
従財格の可能性はあるか?
この命式の読み方として、もしかすると別の可能性があるのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれません。
もし出生時刻が昼頃で、例えばピンポイントに「丙午」の時間帯であれば、従財格という特殊命式になる可能性がわずかに出てきます。
そして、従財格だったとすれば、大運が「丙午~丁未」といった火星大過の運勢に入っていても特に悪くないということになります。

結論から言うと、この命式が「従財格」である可能性は極めて薄いと思います。
1つにはご本人の行動原理や人柄から考えて、1つは過去の人生経緯の2点から考えてみても、単なる偏った内格の命式だろうというのが私の見解です。
「家業の倒産と前後して、学生時代から交際していた女性が別の男性に走って、神谷代表は捨てられてしまったそうです。自著ではその時の状況について“もう自分の人生は終わった、『死にたい』という考えが何度も頭をよぎった”と明かしています」(デイリー新潮 7/15記事より抜粋)
この週刊誌の記事から分かる過去の来歴は、身弱の財星大過のまさに典型的な事象です。
実家の倒産や借金などで苦労し、女性にも裏切られる。もし従財格であれば、20才前後の若い時期にそのような(破財の)現象で苦労することは考えられません。
さらに、従財格だったとすれば、カルト宗教まがいの自己啓発セミナー講師をしてみたり、過激な主張をして政界進出なんかしません。
単なる「偏った内格」にすぎない命式と、ちゃんと成立している「特殊命式」とでは、人柄や行動パターンがまったく違ってきます。
どちらの命式なのか(内格か外格か)はあと1~2年もしないうちに判明するだろうと思います。