今回は身旺の命式に焦点を当ててみましょう。特に丙丁火や戊己土の夏生まれで身旺になっている命式を念頭において考察してきます。
丁火はちまたの四柱推命では、キャンドルやロウソクや焚き火のようにユラユラと燃えるロマンチックで可愛い星、あるいは儚い星だと言われています。
しかし、本当にそうでしょうか。春夏秋冬の四季によって、その姿は千変万化します。
夏生まれの身旺ともなると、キャンドルのような儚げで可愛い姿はしていません。4000℃のガスバーナーから噴き出す炎や溶鉱炉で燃え盛る火炎だと思わなければなりません。
火星が旺じ過ぎると、焦りや怒りの感情がメラメラと刺激されます。感情的にイライラしやすく、激昂しやすく癇癪持ちな傾向が強まります。下の命式などその典型例です。
怒りっぽく短気で、いつダイナマイトに引火して爆発するか分かりません。あるいは、戊日生まれであれば、いつ活火山が爆発してマグマを噴出させるか分かりません。
このような夏月身旺の命式は、他人との争い、対人トラブルが多発します。自分自身の感情コントロール、怒りやイライラの制御ができないせいです。(以前に広末涼子さん絡みで鳥羽シェフの命式について書きましたが、あの命式も典型例ですね)
悪神の傾向性を修正するためには
・感情的な激昂を鎮め、激情を沈静化して、落ち着いて物事をじっくり冷静に考えられるように心掛け
・他人の立場に立って、相手の気持ちを深く感じ取れるような共感性・協調性を養う
ように努力する必要があります。このような方向性で強く作用するパワーストーンはあるでしょうか?
感情的な激昂を沈静化し、思慮深くさせる青い石
眉間にある「第3の目」(サードアイ)と呼ばれる「第6チャクラ」に対応する濃いブルー系の鉱石は、思慮深くさせ、冷静な判断力や思考力を与え、智恵・直観力・洞察力を養う働きを持つ石が多いです。
また、喉のチャクラである「第5チャクラ」に対応する淡いライトブルーや水色系の石には、
他人との言語的・情緒的な交流やコミュニケーション能力や絆を強める作用をするものが多いです。
火星や土星の夏生まれ(身旺)の人は、こうしたブルー系のストーンを中心に使って下さい。
間違ってもレッド系の石は使ってはいけません!!さらに怒りっぽく(第1チャクラの過剰)なります。
お薦めする青~水色の石:アイオライト、ブルーレースアゲート、ラリマー、ブルーカルセドニー、ラピスラズリ、ブルーフローライト、ライトブルーアパタイト、ブルートルマリンなど
主軸にしたい石が「アイオライト」という石です。
和名では「菫青石」(きんせいせき)と書きますが、菫色(スミレ)のブルーパープル系の淡い発色が美しい石です。
この石は、全パワーストーン中で「感情の激昂を鎮めて沈静化する作用」がダントツに高いと言われます。これほどドハマりする適役の石が他にあるでしょうか?
アイオライトを中心石としたブレスレットやネックレス、ピアス等を身に着けて、感情的にイライラしたり、対人トラブルを起こしそうになったら、アイオライトの深い青色を眺めながら深呼吸を繰り返しましょう。
第6チャクラは眉間にあるので、顔に近い位置のピアスやネックレスにすると効果倍増でしょう。(さすがにティアラをして会社に行くわけにいきませんので)
濃いブルー(ロイヤルブルーや群青色)の石の多くは、第6チャクラを活性化し、思考力、直観力、洞察力を高めつつ、激情を沈静化して冷静にしてくれる作用を同時に持っています。
アイオライトは近年少し価格が上がってきていたり、透明度の高い&質が良いものが希少になってきています。代替としてはラピスラズリ、ブルー系のフローライトでもOKです。
ラピスラズリはパワーは強力ですが、少々癖が強い石です。
遠ざけてきた人生の根本的な課題と向き合わさせるという教師的な役割を担うのがラピスラズリで、単純にいい事だけをもたらすイージーな開運の石とは言えません。必要な試練を与えて人格的な成長を促すという結構ハードな石です。(身旺の人にはちょうどいい具合の試練になるのではないでしょうか)
共感性や対人関係コミュニケーションを改善する水色の石
ブルーレースアゲートは、青い縞瑪瑙のことで、高ぶった神経を癒して、イライラを緩和しつつ、他人とのコミュニケーションを穏やかに保ち、人と人の和やかな縁を取り持つ作用が強い石です。
縞模様がなく、単色で透明度が高いブルーカルセドニーも似たような作用を持っています。
ブルーの持つ沈静化の作用と共に、対人関係をスムーズにする水色のエネルギーも併せ持っています。
アゲート系のストーンは、石自体が非常に穏やかな波動を持っているので、荒々しい気質を時間をかけて穏やかな気質に変えていく作用が期待できるでしょう。
常にイライラして他人と揉めやすく争いを起こしやすい気質の方にはぴったりです。24時間ずっと付けていても良いくらいですね。癒し系ストーンなので就寝時に着けたままでも問題ありません。
次に、カリブ海の宝石と呼ばれ、海の波紋のような美しい水色をしているラリマーは、相手の気持ちになって考えたり、情緒的に気持ちを通い合わさせるという共感性と優しさを呼び起こす代表的ストーンです。第5チャクラを代表する石です。
ただし、ドミニカ共和国でしか産出されず、近年流通量が激減しているため価格が非常に高騰しています。特に質が高い美しいものは高価すぎて入手が困難になっています。
ラリマーの代用品としては、先ほどのブルーレースアゲートやブルーカルセドニーもしくは、明るい水色に近いライトブルー色のアパタイトでも良いでしょう。
アパタイトも第5~6チャクラの両方に働きかけて、対人関係やコミュニケーションを改善するパワーストーンです。
アパタイトは、色の濃いブルーは主に第6チャクラに、色の薄い水色のものは主に第5チャクラに働きます。
前回登場したアクアマリンも、それほど強い効果ではありませんが、感情を落ち着かせて対人コミュニケーションを改善する作用があります。
ラリマー×ブルーレースアゲート×アクアマリン×アパタイトなどを組み合わせた「対人関係改善」に特化したブレスレット等を作成してみてはいかがでしょうか?
アイオライト×ラピスラズリ×アクアマリンなども、第6チャクラを刺激して冷静な思考力、明晰性をUPさせる組み合わせで良いでしょう。
作成したブレスレットは、以下のように「自己改善の目標」をメモした紙の上に置いて、どのような効果を発揮してほしいかを石にインプットしましょう。
・イライラや怒りを他人や周囲にぶつけない
・感情の激昂を抑えて、まずは冷静によく考える
・他人の気持ちを配慮したり共感する気持ちを養う
・他人を気遣う優しいコミュニケーションができるようになる
ブレスレットを着けるたびに、ブレスレットを目にして触る度に、この改善目標を常に意識し直すようにして下さい。
怒りなどの感情コントロールを担う第3チャクラ
第6・第5チャクラに働き掛けて、感情を沈静化して冷静な思考力を持たせたり、気持ちを穏やかにして他人との情緒的コミュニケーションを改善するストーンを中心に紹介してきましたが
激情や怒りのコントロールと関係が深いチャクラはもう1つあって、それが感情・意思の中枢といわれる第3チャクラ(お腹・太陽神経叢)です。
しかし、この第3チャクラとリンクする色は「黄色」で、火や土の身旺さんにはあまり使いたくはない色です。ではどうするか?
ブルー系やピンク系のアラゴナイト(霰石)を用いるとよいでしょう。
アラゴナイトは本来イエローのものが多いですが、稀にブルーやピンクのものが産出します。希少性が上がって少し高価にはなりますが、感情面を落ち着かせる効果が高いのでぜひ活用してみましょう。
アラゴナイトは色自体の効果がやや薄く、どのカラーの石であっても優先的に第3チャクラに働き掛けて、沈静化させる感情癒し系ストーンです。ブルーでもピンクでも構いません。