【研究】パワーストーンと陰陽五行論

パワーストーン活用法

少し違ったテーマで書いてみたいと思います。個人的に「陰陽五行説」とパワーストーン開運法の関連性について最近関心を持って研究しています。

調べてみると、古代インドのアーユルヴェーダ(チャクラ理論)との関係があったりしますし、西洋占星術の方でも7つの天体(太陽~土星)と宝石・鉱物の関係についての記載があります。

四柱推命・推命学の理論とは直接的にリンクしているわけではないのですが、各パワーストーンと陰陽五行のおおよその関連性は推測できますので、用神を用いた開運努力法のオプション(補助的ツール)として参考にしてもよいのではないかと思います。

天は自ら助くる者を助く(自力と他力の関係性)

最初に誤解しないで頂きたいので書いておきますが、他力本願な発想でパワーストーンさえ持てば万事良くなって開運するなどといった安易なことを言おうとしているわけではありません。

まず本人が推命学を通して、自分の命式の陥りやすい問題点(=悪神の作用)や解決課題をしっかり認識した上で、その落とし穴に自ら進んでいかないようにしっかり自戒しつつ、用神の方向性に沿った自己改善・運命修正の努力をコツコツと重ねていくことが本筋です

しかし、用神を用いた開運努力は例えるならば「漢方薬を用いた体質改善」と同じようなもので長い時間が掛かるものです。一定の方向性に向かって「最低でも3~5年ぐらいの継続した努力」を行ってはじめて少しずつ人生の軌道修正が有効になっていくからです。

その際に問題になるのは、人間は「忘れやすく&惰性に流されやすい生き物である」ということです。最初は〇〇の方向性で自己改善を頑張るぞ!と思って始めたものの「三日坊主」というやつで、時間が経てば忘れてしまって元の木阿弥なんてことも。そうなることを防がないといけません。

そのために、開運の方向性や努力内容に応じた「石」を同時に持って新たなスタートを切ることは、最初の出発点で思い描いた意思(願い・目標)を忘れずに刻んでおくという「記憶固定の役割」があると言えます。

ブレスレット等のアクセサリーにして日常生活でも肌身離さず付けているなら、嫌でも毎日毎日目にして手で触れるわけですから、忘れかけても「そういえば、自分は〇〇を目標として、○○の方向性で自己変革の努力をしているんだった」ということを思い起こさせて再起・継続させるサポートにもなります。

また、毎日目にして触れるということは、その度ごとに「目標や方向性」を無意識(潜在意識)に何度も何度も刷り込んでいくことにもなります。とすれば、そうした補助ツールを持たないよりも、長期間の努力が継続していく可能性が高くなるのではないでしょうか。

自分の命式を通して、悪神・用神の働きをよく知ったうえで、自分が何に注意して改善努力をしていけばよいのか?をしっかり具体的に目標化しましょう。

そのテーマや方向性に沿った効果を持った(あるいは五行的に近い)パワーストーンをお守り(護符)代りに作成しておくと相乗効果が期待できるのではないかと思います。

なので、パワーストーンを使う姿勢やマインドに注意しましょう。分かりやすく言えば「テレビ版のび太くん」にならないように「映画版のび太くん」になるように心掛けましょう。

テレビ版の通常のび太くんはまったく努力しません。ドラえもんの道具にいつも頼って何とかしてもらうことばかりを期待する無目的で怠惰な他力本願人間です。

しかし、映画版のドラえもんの中では、のび太くんはいつもと違ってかなり頑張りますよね?困難や問題を解決しようと自分自身で一生懸命に頑張っている様子をみんなが見ることで、次第と周りのサポートや助けを集めて最後は無事解決するというストーリー構成になっています。

同じのび太くんでも、通常アニメ版と劇場版ではキャラクターがずいぶん違います。なので、皆さんには劇場版のび太くんを目指して頂きたいのです。

一般的に「自力と他力」の関係性とはこういうものです。目に見えない「他力の大きな恩恵」は実際にもあります。しかし、最初から他人ばかりを期待して自助努力しない人を、神様は進んで積極的に助けようとはしません。「天は自ら助くる者を助く」という格言は「自力と他力の相補関係」をよく示しています。

欠落しているチャクラを活性化させる

パワーストーンには鉱石ごとに性質や効果の違いがあるようです。多くのパワーストーンの解説書では「チャクラ理論」と「石の色彩」を結び付けて関連させているようです。

人間には7~8つのチャクラが備わっているというのは、古代インド(アーユルヴェーダという医学理論)の考え方です。チャクラとは気やエネルギーが出入りする窓のようなものです。

「大地」に近い下部のチャクラ(第0~第3)物質・肉体・現実世界との関わりを担当しています。ここが十分に活性化している人は、地に足がしっかり付いています。目に見て手で触れられる現実社会において、自分の存在や働きを「形」として具体化するためのエネルギーが下部チャクラの主題です。

一方で、頭頂部に向かう「天空」に近い上部のチャクラ(第6~第8)は、目に見えない霊的でスピリチュアルな世界との関わりを担当します。

波長的には、下部に行けば粗くて重い波長になり、上部に行くほどに精妙で軽い波長となります。(可視光における赤外線~紫外線の波長の長短と同じです)

胴体(胸部)にあるセンター部分のチャクラ(第4~第5)は、愛や感情といった個人の心の核となる部分であり、その愛の方向性と質がその人らしさ(人格)を決定していきます。このように、上部、中央、下部の3つのブロックに分けて大まかに理解すると分かりやすいでしょう。

アーユルヴェーダの理論では、このチャクラ数字の順番は、人間が生まれて死ぬまでの自然な成長プロセス(発達理論)をも示していると理解します。下部から上部に向かって順番に学んで修得すべき課題があるわけです。

ただし、どのチャクラが優勢になっているか、どのチャクラが未発達になっているかは、かなり個人差があるようです。

例えば、上部のチャクラばかりが活性化してしまい、下部チャクラが未発達であれば、地に足が付かず、常にいろんな霊的な電波を受信してフラフラと迷走しているような形(メンタル的にもおかしくなりやすい)になります。スピ系にはこういうタイプのいわゆる電波系な方が多いのですが、こうした人は弱体化している下部チャクラの方を優先的に強化していかないとバランスが取れません。この補強作業をグラウンディングと言います。

一方で、下部のチャクラだけが過剰になっていて、上部チャクラがほとんど開いておらず未発達の場合は、物質的な価値観に囚われすぎるために、目に見えない世界に対する知恵(真理認識)や霊性が未発達の状態となります。

各々のチャクラには固有の波長=色調が割り当てられており、上部の第7チャクラには「紫」が、下部の第1チャクラには「赤」が割り当てられています。

(さらに最上部の第8チャクラ=白、最下部の第0チャクラ=黒とする理論もあります。陰陽論的には上部に行くほど陰性、下部に行くほど陽性と言えるでしょうか)

パワーストーン(鉱石)と各チャクラはこの「色のエネルギー」によって結び付けられており、例えば、第7チャクラを発達させたいのであれば「紫色の鉱石」(アメジスト等)を使用するわけです。

ざっくり言えば、未発達・不調和な部分のチャクラを活性化して、全人格的な(あるいは身体の全体における)バランスを取るために、各チャクラに対応する色彩のパワーストーンを用いればよいのです。それによって過剰を抑制し、足りない欠乏を活性化して補うのです。

この過剰なエネルギーを抑制して、弱くて足りないエネルギーを補って活性化するという考え方は、漢方などの東洋医学とも親和性があります。陽気が強すぎるならば、過剰な陽気を排出して、足りない陰性を補うといった形で対処法を立てるわけです。(東洋医学ならば漢方薬や薬膳=食材を通してこの調整を試みるわけですね)

ということは、鉱石のもつ作用・効果や色彩などから陰陽五行論との対応関係を考えていけば、こうしたパワーストーンとチャクラ理論も、推命学的な視点の下で転用できるのではないかと思うわけです。

パワーストーンが持っている陰陽五行の性質

各パワーストーンと陰陽五行論との結び付けについては研究課題なのですが、明らかに関連性が分かる鉱石もいくつかあります。

これはアクアマリンではなくブルー系フローライトですが

例えば、アクアマリンはどう考えても「水」と結びつくでしょう。一方で、カーネリアンやガーネットやルビーといった赤い鉱石はその作用から見ても「火」との結びつきが強いです。

鉱石の作用として、温めたり陽気を亢進する作用が強いものは「陽」「火」でしょうし、沈静化して感情のイライラを抑制してクールダウンする作用が強いものは「陰」「水」の側面が強いわけです。

赤いガーネットは生命力活性化の力が強い石です

それ以外でも、樹木由来の鉱石や森林と結びつけられる鉱石は「木」の側面があり、ヘマタイトやシルバールチルなどの金属性鉱物は「金」の要素が強いでしょう。

こうした大まかな五行分類と効果作用の方向性だけでも分かっていれば、その人が「用神の方向性」で自己改善に励むにあたって補助となるであろうパワーストーンがかなり絞れてきます。

例えば、暗くネガティブに考えすぎて鬱病になりやすい人に有効なもの、火星・土星が強すぎて女性らしさが欠落しやすい人が女性ホルモンが安定し子宝に恵まれやすくなる作用を持った石、怠惰で集中力や根気が続かない人がしっかり目標を目指していけるようサポートする作用をもった石など、いろんな処方の仕方が考えられます。具体的にはまた別の記事にて☆彡

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