前回の記事では7つのチャクラとオーラの関係をざっくりと説明しました。
7つのチャクラは「主要チャクラ」と呼ばれるものでとても重要なのですが、実はこの7つのチャクラ以外にも意外と重要な見落としてはいけない「マイナーチャクラ」が幾つか存在しています。
残念ながら、日本ではこれらマイナーチャクラについてほとんど知られていません。ネット上にも情報がほぼ皆無です。

ちなみに、このサイトにおけるパワーストーン等の情報は、日本で出回っている「パワーストーン解説書」には基づいていません。
前回も書いたように、日本で知られている「石言葉」や「石の効能書き」の大半は残念ながら誤りの山です。人体のチャクラへの実際の働き方(作用態)からは大きく内容(石言葉や効能書き)がズレています。

私が参考にしているのは、海外のスピリチュアリストたちが書いたパワーストーン解説書や、石のエネルギーを感じ取ることができる能力者が発信している情報です。
例えば、パワーストーン情報を発信している海外系スピリチュアリストとして、ロバート・シモンズやジュディ・ホールを代表者として挙げることができます。
彼らは「スピリチュアルな視点」から分析したパワーストーンのエネルギー効果を専門的に解説しています。そして、その内容は、日本で流通している石言葉や効能書きとは随分違っているのです。

例えば、ラリマー、チャロアイト、スギライトを世界3大ヒーリングストーンなどと言って、癒しの効果が強い石であるかのように宣伝されていますが、そんなこと言っているのは日本のパワーストーン業界だけです。日本でしか通用しない謳い文句です。(日本人の宝石商の誰かが過去に販売広告のために言い始めたのが起源なのでしょう)
日本以外の国際社会では、スギライトやチャロアイトを「癒しの石」としては特に考えていません。ラリマーについては多少ヒーリング効果はあるかもしれませんが。
他にも、日本で流通しているパワーストーン効能書きの多くは「見た目のイメージや印象」から付けられた石言葉が非常に多いです。それらは実際のチャクラに対して働きかける石のエネルギーとは全く関係がありません。

例えば、縞模様で「目」のように見えるタイガーアイ、天眼石、マラカイトなどに「邪気除け・魔除け」の効果があるなどと謳われていますが、実際にはそんな作用は皆無です。これらは魔除け力ゼロの石です。
個別の石の効果については、また1つ1つ別記事で詳しく書いていきますが・・
タイガーアイは0チャクラ(グラウンディング作用)と3チャクラ(太陽神経叢)の2点に働く石です。なので、確かにビジネスマンに向いている効力があるとは言えるでしょう。(金運に直結するわけではありません。仕事に具体的に邁進した結果として収入が増えることに繋がりやすいだけであって、あくまで間接的な結果論です)
タイガーアイにもし魔除け的作用が付随するとすれば、グラウンディング力によって、主観的妄想の感覚を現実世界(客観)に引き戻す作用があるからでしょう。(要するに下部のチャクラがどっしりと安定する作用です)
頭の働き方が、現実といかに向き合うか、実際どう行動するかというモードに切り替わるのです。

マラカイトは、4チャクラ(胸腺)を活性する石の1つで、他人への信頼感や愛情を育む作用の石ですが、石言葉に言われているようなマイナスエネルギーを吸収するとか、邪気除けの作用は皆無です。
マラカイト自体は非常に酸化しやすく脆い石なので、日常的にあまり使い勝手が良い石ではありません。(4チャクラを活性する緑系の石=代用品は他にもっとたくさんあります)

このように、日本国内のパワーストーン業界の常識は、世界の非常識かもしれないという事実を知っておいてください。見た目や伝承から付けられている石言葉の大半は、石の実際の効果やエネルギーとは合っていません。
(もちろん石言葉と実際の効果が一致している石もありますがかなり少数派です。アイオライト、タンザナイト、ペリドット、レッドジャスパー、ラリマー、モリオンなどは、言われている石言葉がだいたいその通りのエネルギーだと言えます)
6つのマイナーチャクラの重要性
例えば、ジュディ・ホール氏の著書では、以下のようなマイナーチャクラについて詳しく解説がされています。
まず足の裏には「大地のチャクラ」(ベースチャクラ/第0チャクラ)という重要チャクラがあります。ここに対応する色は黒~茶褐色です。

次に主要チャクラである「4チャクラ」と「5チャクラ」の間に、ちょうど心臓の裏側あたりに「脾臓のチャクラ」と呼ばれるマイナーチャクラがあります。対応する色は薄いブルーから薄いグリーンです。
主要7チャクラで取り入れた霊的なエネルギーを、物質的なエネルギーに変換して「全身にポンピングする役割」を担っているのが「脾臓のチャクラ」です。その意味で、魂と肉体を繋ぐ機能をもったチャクラと言えます。
ここが不調になったり、生き霊などの憑依霊に憑かれたりしていると、何をやってもうまく行かない絶不調に陥ります。

そして、胸にある「4チャクラ」には、2つのマイナーチャクラが不随しています。
「ハートシード」と「ハイハート」(高次の心臓のチャクラ)という2つのマイナーチャクラがあり、どちらも対応する色はピンク系統です。
さらに、5チャクラと6チャクラの間(両耳の裏側から後頭部にかけて)にもマイナーチャクラがあります。これは通称「過去世のチャクラ」(海馬のチャクラ)と呼ばれています。
あまり重要なチャクラではありませんが、いちおう対応する色は薄い黄緑色です。過去の記憶や潜在意識に繋がるチャクラで、まれに家系に由来する因縁霊がここに憑いているケースがあるようです。
6チャクラと7チャクラを繋ぐ中間の位置には「ソーマのチャクラ」(ハイ6チャクラ)があり、ここの対応カラーが実は「紫」です。
意識を拡大して、多面的に物事を捉える気付きを高め、霊性や人格の向上に繋がる精神性のチャクラの入り口です。
ちなみに、主要チャクラである第7チャクラの対応色は「紫」ではありません。無色透明の「白」です。
アメジストなどの紫色の石は「ハイ6」のソーマチャクラを刺激する石であって、7チャクラ自体に強く響く石ではありません。
7チャクラ以上に働く石を、海外のスピリチュアリストたちは「高波動領域に繋げる石」として特別視しています。
例えば、H&E社を創業したロバート・シモンズ氏は、7チャクラ以上の高次元チャクラを活性化する代表的な12の石(シナジー12)を挙げています。ダンビュライト、フェナカイト、ペタライト、ナトロライト、タンザナイト等です。
第7チャクラは「霊的な世界」つまり高次元へアクセスしたり、ハイアーセルフや守護霊(高級霊)
からのメッセージを受け取るチャネルとなる場所です。目に見えないものを受信するアンテナです。

さて、マイナーチャクラのうちでも、特に重要なのは上記の6つのチャクラです。
これ以外にも、ソウルスターとかステラゲートウェイとかの超高次元チャクラがあるとかないとか言われてはいますが、ほとんど無視してよいです。一般人にはまず無関係です。
もし全ての主要チャクラが綺麗に活性化している人がいたとすれば、自然とこれらの超高次元チャクラも開いてくるはずです。通常の生活をしていればあまり意識する必要がありません。
グラウンディング力が弱い人にはパワーストーンの効果は現れない
マイナーチャクラの中で、最重要のチャクラが「第0チャクラ」=ベースチャクラである「大地のチャクラ」(足裏)です。
東洋医学の経絡(鍼灸)理論でも、人体の足裏には「湧泉」を代表とする非常に多くのツボが密集しています。ゆえに、リフレクソロジーなど足ツボマッサージによって体の他の部位への反射が起こるとされています。

この「0チャクラ」がグラウンディング作用を管轄しているチャクラです。
ちまたのパワーストーン解説書は、この「大地のチャクラ」(0チャクラ)と「基底のチャクラ」(1チャクラ)を混同しているようです。
0チャクラの対応カラーは「黒~褐色」に対して、1チャクラの対応カラーは「赤」であって、それぞれ明確に働きが違うチャクラです。分けて考える必要があります。
ちなみに、1チャクラに強く働く石としては、ガーネット、カーネリアン、レッドジャスパー、ルビー、キュープライト、ヘマタイトインクォーツ、などが挙げられます。

「大地のチャクラ」(0チャクラ)が弱く不活性な人は、分かりやすく言えば「地に足が付いた生き方」ができていない人です。推命学的にいう「日干が無根」の事例とほぼリンクします。
・行動力の欠如
・主体性や責任感の欠落
・現実社会への帰属性の希薄さ
・脳内お花畑(妄想)でフワフワしていて現実感が無い
といったような例がマイナス活性の特徴が出てきます。
そして、グラウンディング力が欠落している人にはどんなパワーストーンを使ってもほとんど効果が現われません。
なぜなら、現実に形にする、具体化・具現化する働きを担っているのが0チャクラだからです。
ここが著しく弱い人は、自分の頭の中(上位チャクラの感覚系)の脳内妄想でフワフワ空中を漂っているだけなので、何も具現化・現実化しません。どんなパワーストーンを持っても効果無しという結果になるでしょう。

上部のチャクラだけが活性していて、この「大地のチャクラ」を代表とする下部のチャクラが不調な人は、例えるならば、ひっくり返ったピラミッド(三角形)と同じ状態です。まったく安定しません。常にグラグラして倒れます。

大地に繋がる現実性のチャクラがきちんと活性化・安定していなければ、いくら「頭部から上のチャクラ」だけが開いていても何の良い結果ももたらしません。
下の土台部分が常にグラグラしているのに、上部にやたらと重い物を積み上げようとしているのと同じです。バランスがすぐに崩れてしまい何も積み残りません。
こうした人は何よりも優先して「0チャクラ」(足裏)の強化が必須となります。
グラウンディングを強化する石とは?
「0チャクラ」(足裏)に強く働きかけて、現実的なグラウンディング作用を促す石の多くは、黒~茶褐色をした不透明な石が多いです。(ただし黒い石の全てがグラウンディング能力が強いわけではありません。グラウンディング作用をほとんど持っていない黒系・茶褐色の石も多くあります)

グラウンディング力の強さの順で、いくつかのパワーストーンを並べるとすると
①エジリン輝石> ②ブラック系のチャロアイト・ユーディアライト > ③モリオン > ④ブラックトルマリン/ヘマタイト/パイライト> ⑤シュンガイト/タイガーアイ/ジャスパー/キュープライト/グレイニネス(木紋岩)・ペトリファイドウッド(珪化木)といった強さの順番になるでしょうか。
全てのパワーストーン中で、最強のグラウンディング作用を誇る石が「エジリン輝石」という石です。
先述のロバート・シモンズもジュディ・ホールもこのエジリンについて特筆していますが、日本のパワーストーン業界では全くと言ってよいほど知られていません。

この石は残念ながら、原石で出回っていてもビーズやアクセサリー等の形では流通はしていません。なので、身につけるならば、原石を入手して自分で加工しないと使えません。
しかし、実はチャロアイトやユーディアライトという鉱石の中に「構成要素」として含まれています。なので、黒っぽい(グレードが低い)チャロアイトやユーディアライトならば、その大半がエジリン輝石であるということになります。

意外と探せば、ブラックチャロアイトやブラックユーディアライトといった名称で販売されているものがあります。ブラックチャロアイトはそこそこ見かけるので(そこそこ高価ですが)入手しておいて損はないと思います。

ジャスパー、キュープライト(赤銅鉱)、ペトリファイドウッド(珪化木)やグレイニネス(木紋石)はあまり知られているパワーストーンではありませんし、けっこう地味でマットな渋い石ですが、安定したグラウンディング力があります。

他の石に比べて穏やかなパワーの石なので、日常使いしてずっと身に着け続けるのにも適しています。少しずつ継続的にグラウンディングをしてくれる石です。