夏が終わる前にオカルトネタを纏めて投稿しておこうと思います。日本で今もっとも有名な幽霊物件「三軒茶屋のヨコザワ・プロダクション」をご存じでしょうか?
東京・三軒茶屋の駅前近く、割とどこにでもあるような古い雑居ビルに入っている俳優養成学校なのですが、とにかく心霊現象が起こりまくる幽霊物件として有名になっています。しかも、その現象が生半可なレベルじゃなく、エグい物理現象(ポルターガイスト)が次々と起こり、しかもカメラで次々と撮影されまくっているという未だかつて見たことないレベチな心霊物件です。
「超ムーの世界」(現在は「新オカルト倶楽部」)というオカルト討論番組で、紅一点のパネリストを長く務めてきたオカルト雑誌TOCANAの元編集長・角由紀子さんが、知り合いから数年前に噂を聞いて、オーナーの横澤さんと交友を深めて世に広く紹介したことで、3年ほど前から一気に広く知られるようになりました。
ちなみに、角由紀子さんはその後TOCANAを退職しフリーランスに転身して、ご自身のyoutubeチャンネルも立ち上げ、いまや「オカルト・クィーン」と呼ばれるほど様々なオカルト番組に引っ張りだこです。
多くの心霊系youtuberやタレントが検証のために訪れて撮影しており、鈴の音が聞こえて、線香の匂いが急に立ち込める入口の現象から始まって、幽霊のうめき声がもろに聞こえる、照明ライトが勝手に消えたり付いたりする、吊るしてあるホワイトボードや棚が激しく揺れ出す、物体が宙を飛ぶ、鏡から水が噴き出す、そして極めつけに壁や天井から「幽霊の手」が現れるという尋常じゃないポルターガイスト現象が頻発しています。
こうした激しい物理現象を伴うポルターガイストは、アメリカなど海外では知られていたものの、日本では今までほとんど存在しないものと考えられてきました。しかし、ヨコザワプロダクションで起こっている現象は明らかにその常識を根底から覆すレベルのもので、日本にもこれほど激しいポルターガイスト現象を伴う幽霊物件があり、ある意味で世界に誇れる超心霊スポットとも言えるのではないかと思います。角由紀子さんが監修者として映画化もされ、この夏には第2弾が公開されたようです。
霊能者の阿部さんの見解によると、もともと建物がある土地には井戸が3つほどあって、戦後はこの一帯が闇市のエリアだったらしく、警察組織などがしっかり機能していない時代なので、事件に巻き込まれるなどで殺害された複数の人が井戸に投げ込まれて埋められているのではないか?その怨念と気付いてほしいがゆえにポルターガイスト現象を盛んに起こしているのではないか、と考察しています。
1~2年前までは有識者や霊能者の間でも、これらのポルターガイスト現象をどう解釈するか?本当に心霊現象なのか、何かトリックがあるのか、心霊ではない異次元パラレルワールド的な物理現象なのか?など様々な意見が分かれていました。
というのも、出現してカメラに撮影されている「幽霊の手」が明らかに生きてる人間の手と同じく、光を受けて影もできて、カーテンなどの他の物体にも干渉している点で明らかに「物質的存在」であることから、幽霊ではないと解釈する霊能者も少なからずいたようです。
しかし、現時点ではもはや誰もが心霊現象と認めざるをえない状況になってきている=昭和までの常識を覆した特異な心霊現象であって、いわゆる形を持たないはずの「霊」が「物質化」して実体を伴って現れるというレベチな現象が物証を伴って起きているのだろうと推測されます。
ちなみに、海外と比べて日本ではこうした物理的なポルターガイスト現象が稀であった理由として、私個人の解釈としては「日本は戦後ずっと火葬が基本になったから」という理由ではないかと思っています。
人間存在をまったくの霊から肉体(物質)に至るまでの緩やかなグラデーションで捉えると、現代スピリチュアリズム(神智学など)が提唱しているように、純粋な霊に近い次元から、物質に近い粗い次元まで幾つかの層レイヤーを成している、と考えられます。
そして、ご遺体を火葬すると、物質・肉体に一番密接な「幽体」(エーテル体)の中でも、特に物理的性質が密になっている層が、物質の肉体と一緒に燃やされて散逸してしまい、「より精妙な霊体」であるアストラル体以上と、肉体や物質界をつなぐ媒介物(物質に近いエーテル層)が無くなってしまうのでしょう。それで日本の幽霊はなかなか物理干渉を起しにくい=派手なポルターガイスト現象が起こりにくいのではなかろうか?と私は考えています。
一方で、海外などで未だに土葬が行われている国では、死後の幽霊さんが物質的性質が濃厚なエーテル体(幽体)を失わずに保持しているために、物体に働きかけることが容易なのではないか?と思います。三茶ヨコザワプロダクションのケースも、火葬が整備される前の時代だったり、殺害されて井戸に遺体投棄などで火葬されていないわけですから、濃厚なエーテル体(物理干渉が可能)を保持したままの死霊なのだろうと思います。